早く寝なくてはいけない。

早く寝なくてはいけない。
明日も早起きして自転車に跨りジムに行く。
ジムで汗をかき直ぐに血も涙もシャワーで流したら近所の会社で適度に仕事する。
適度ってどれくらいかって？
病気になっても死なない程度さ。
それが終わったらできる限り早く帰宅して洗濯機をまわしたい。

最近の私といえば地球の自転を強く頭で感じているようだ。
つまり一般的に言うと眩暈がするというのだろう。
眩暈がする。
世界が小躍りする。
延々とファンタジックなコーヒーカップに乗ってぐるぐる廻っているみたいに。
輪廻転生の瞬間ってもしかしたらこんな感じなのｶﾅなんて微塵も思わないんだけど。

今私はまるでタイピングの試験のように一心不乱なふりをして
思いつくまま文字をキーボードで打っている。
キーボードの使い方なんて今までの人生で誰も教えてくれなかったはずなんだけど。
だけど私はいつの間にかキーボードを使えるようになっていた。
何も不思議じゃない。
何も不思議なんかじゃないさ。

自分の意見を述べる機会はいつだって目の前にはなかった。
あったかもしれないけどそれはとても窮屈だった。
まるで檻の中いるようなあの人の声はとても窮屈。
だけどキーボードを持ったときから私はまるで大きな白いキャンバスを得た魚のように
縦横無尽に動き回った。
だけど実はこれはロシアのシベリア付近に生まれた少女の話。

詳しくはまた今度話すことにしよう。
とにかく私は早く寝なくてはいけない。
水を得た魚のように眠りの海に飛び込まなくてはいけない。