ゴキブリが、人か。人が、ゴキブリか。
君は、話が長い。
そして、つまらない。
若いのに。
若さなんて関係ある?
答えは、ノー。
午前4時頃、池袋西口。
朝焼けを見ながら思う。
ゴキブリが、人か。
人が、ゴキブリか。
薄くて四角い触覚。
エサはなんでもいい。
地球というフィールドに、うじゃうじゃ。
午前5時前、プラットホームへのシャッターが開く。
床で寝ていた人。
座り込んでいた人。
壁に寄りかかり宙を睨んだ人達。
一気に、フッとそれぞれシャッターへ向かう。
この世界には、この世界にいそうな人しかいない。
午前5時過ぎ、始発の電車が駅を出る。
一体、この電車の中の人たちは何をしてここに今いるのか。
一体、私は…
いろんな気が失せていく。
それを感じながら生きる。
電車も進む。
何も起こらない。
何も感じられない。
遠くを見つめることもできずにいる。
何故なのか。
どんな答えがあったとしても、答えの先は、最初から決まっている。
この泥だらけの街。
星のように輝く金貨なんてない。
あるのはその金貨を奪い合い汚しあう溝。
何が言いたいって?
何も言いたくない、ということを、長々と話しているだけ。
消えるよ。
この溝の中から。
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