2018-10-15

夏は終わりました

 
このブログの更新はいきなり数か月空いたりする。
単に私が忙しくしているだけであったり、単に放置しているだけであったり、理由は様々ある。
今回、3ヵ月の間が空いたのは、私が忙しくしていたからだ。
 
以前にも書いたかもしれないが、このブログは常に『静』の状態を保ちたいと思っている。
目まぐるしく回る日々の中で、私の中に『静』が生まれたときに書く。
と思っていただければいい。
そして今、やっと一瞬の『静』がやってきたのだ。
 
 
 
 
 
実は前回ブログを更新してからというものいろいろなことが巻き起こった。
8月には突然沖縄へ行き、帰ってきてしばらくすると隣人が引っ越した。
突然だった。
気づいたらもう、隣家にはカーテンがなかったのだ。
そして私は髪の毛を黄緑色にした。
 
 
 
 
 
毎日のようにインターネットで歌をうたっている。
相手は世界だ。
様々な言語を少しずつかじっては話す。
你好、안녕하세요、xin chào、ciao、もちろん、Helloも。
そして髪の毛を今度は紫色にした。
そうこうしているうち、おそらくは大きな看板として原宿に私が現れる予定も生じた。
まるで現実離れした話だ。
だが現実だ。
 
 
 
 
 
名古屋にも出かけた。
クリエイターに属する人々に出会い、映像を複数撮影した。
表にはまだ出していない。
早く出さなければ旬を過ぎてしまう。
 
 
 
 
 
そして私は髪の毛を黒に近いグレーにした。
夏が終わった。
『静』が始まった。
 
 
 
 
 
“本当に”FMラジオを始めることにした。
毎週30分間。
電波に乗せて私が話をする。
インターネットとはまた違う感慨深さがある。
私にとってラジオはどういう空間になるのだろうか。
 
 
 
 
 
とにかく、こんな調子だった。
私は突如として、超高速で自転車を漕いでいたのだ。
そして疲れて温泉に逃亡した。
箱根だ。
 
 
 
 
 
山中をバスで抜ける。
車窓からの風景はどこかデジャヴを私に与える。
あぁ、私はここで、免色さんや騎士団長に出会うのだと感じる。
 
 
 
 
 
箱根周辺のバス運転手は日本語より先に英語を発していた。
無銭で乗り降りする外国人観光客が多いのだろうか。
乗り降りするときの運転手はどこかいつも鬼気迫る表情で『待て』を繰り返していた。
 
 
 
 
 
目的地をひとしきり堪能した後、友人と私は箱根湯本へ向かうべくバスに乗る。
ところが夕方だからかバスは山中で渋滞に巻き込まれ、ノロノロと進んでいった。
日も暮れつつある山道を走るバスは、ゆりかごよろしく眠気を誘う。
 
 
 
 
 
本当に典型的な箱根旅行を楽しみ、東京へ戻ってきた。
 
 
 
 
 
帰り道、山手線の高田馬場駅に、鉄道オタクの高校生の少年がいた。
ICレコーダーをまっすぐ空に掲げて発車アナウンスを録音している。
まるで何かに選手宣誓でもするかのように背筋を伸ばして。
 
 
 
 
 

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